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トモル(主人公)は信太町で祖父と二人で暮らしていた。
母親が他界し、わけあって父親とは離れて暮らすようになって、はや十年が経とうとしていた。その家庭環境を別にすれば、トモルはいたってごく普通の少年だった。毎日登校しては、クラスメイトたちと馬鹿話をする。少しぼけーっとしているところが浮き世離れしている風ではあるが、トモル自身は同年代の他の少年に比べて自分に特別なところがあるようには思えなかった。ただ、トモルはときどき、自分がからっぽであると感じていた。それがどうしてなのかトモルにはわからない。知りたいと思ってはいるのだが、とっかかりすらつかめないでいた。トモルはその日も自分がからっぽであることについて考えていた。三学期が終わり、明日から春休みという日―――。
トモルは幼なじみの少女と一緒に下校し、その途中で、信太町の北に位置する小さな山に立ち寄った。
それはほとんど日課のようなものだった。山の中腹にある神社で顔見知りの少女と挨拶を交わし、頂上を目指す。そこまではいつもと変わりなかった。山の頂上で、トモルは一人の女性と出会うことになる。そのときから日常に波が立ち始めていたのだが、トモルは知るよしもなく、気づいたときには波にのみこまれていた。
发售日期:2003-11-28
原画: 犬神藤丸
C V: 无
剧本: 山素麻斗
音乐:作曲:SYUN 歌曲: 在りし日の歌(ED) KIYO(水月陵)
类型:乡村 氛围 志怪 纯爱
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